クラウドERPはこれからの経営に必要不可欠

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クラウドERPの登場で、情報の一元化による迅速な意思決定、部門間における情報の整合性が、企業経営をどのように変えるのか。クラウドERPの基礎知識と、クラウド化するとどんなメリットがあるのかなど、これからの経営に必要不可欠と言われるクラウドERPについて解説します。

ERPとは


ERPとは、Enterprise Resource Planningの略で、統合基幹業務システムと呼ばれる情報システムを意味します。ERPは、従来の会計や販売などそれぞれの業務別パッケージを統合し、一つのシステムにより会社全体の業務をカバーします。部門ごとに独立運用しているシステムで情報を管理するのではなく、全社で一つに統合されたマスターとなるシステムを共有し、全部門の情報を集めた、大福帳的なデータベースを使用する点が特徴です。
ERPの導入によるメリットと、ERPがどのように普及していったかを見てみましょう。

ERPを導入する目的

ERPと従来のシステムを比べたとき、情報管理が一元化されているかという点が、最も大きな違いと言えます。従来のシステムでは、部門間で情報の共有に時間を要していましたが、ERPにより一元化された情報はリアルタイムの状況を経営者に伝え、迅速な意思決定が可能となります。
また、全社の業務に関してデータベースが統合されることにより、部門をまたいでデータのやり取りをする際に発生していた手入力の手間やミスがなくなりました。これと同時に、全部門で参照する情報がリアルタイムに更新されるため、部門間での情報のタイムラグや連携ミスもなくなり、情報に整合性が保たれます。
このように、ERPを導入する目的の本質は、「ヒト・モノ・カネ」といった経営資源を最適化できることにあり、リアルタイムな情報を共有することによって、迅速な業務遂行が可能になることにあるのです。

ERPの普及は急速に進んだ

1990年前半にERPは欧米で登場し、間もなく日本市場へと導入されました。ERP研究推進フォーラムがまとめた「ERP市場の最新動向」によると、2000年代には、約1000億円超にのぼるERPがライセンス出荷されています。同レポートによると、日本企業における普及率も約4割に達し、市場に登場してから10年ほどで、企業の情報基幹システムの主流はERPへと急速に移り変わりつつあります。  

クラウドERPが主流に


当初ERPはオンプレミス(自社運用型)として登場し、市場はある程度飽和したかのように見えました。しかしクラウドERPの登場によりERP全体の普及は一気に加速しました。

その理由と、クラウドとERPの親和性について見てみましょう。

ERP導入の障害を解決するクラウドERP

登場当初、ERPパッケージの導入には、業務プロセスの見直しや標準化、利用者の意識改革が必要不可欠でした。また運用と保守についての膨大な業務と、それにかかる費用に対応できず、時間とコストを消費してしまうケースも多数ありました。しかしクラウドERPは柔軟性が高く、各企業の業務にフィットした運用が可能です。こういった点からクラウドERPは、ERP導入のソリューションとして注目されています。

ERPをクラウド化するメリット

ERPパッケージの導入の大きな障害として、莫大な初期コストと運用・保守費用が必要でした。そこで注目されたのがクラウドERPです。ERPをクラウド化することにより、システムを使う側の企業が、各社の業務ルールに合わせ開発・運用・保守を行う必要がなく、費用を大きく削減することが可能となります。このようなメリットが注目され、社会全体として今後さらに、クラウドERPへの移行が加速していく動きが見られます。

企業規模を問わず導入が加速

これまでERPを使っていなかった企業についても、クラウドERP導入のメリットが大きいことが周知されるようになりました。いまや企業規模を問わず、クラウドERPの導入が進んでいます。多くの新規企業は、創業に際してクラウドERPを中心にビジネスプロセスを構築することがスタンダード化しています。中堅企業や中小企業においても、従来の会計ソフトからクラウドERPへの移行が加速しています。またこういった社会のニーズに合わせ、これまで中小企業をターゲットとしていた会計ソフトも、クラウドERPの機能に近いものへと、開発方針の転換を遂げるものが増えています。

これからのクラウドERP


これからどのようにクラウドERPは変わっていき、どのように普及が進んでいくのでしょうか。さらに柔軟な運用を可能にする、クラウドERPの新しい運用形態も注目されています。

2層ERPとハイブリッドERP

すでにERPパッケージを導入している企業において、新たにクラウドERPを取り入れる際に用いられることが多いのが、2層ERP、ハイブリッドERPと呼ばれる導入法です。主に大企業において、中枢に導入されているオンプレミスERPの機能を最大限に活用しつつ、拠点にはクラウドERPを導入する手法が2層ERPと呼ばれます。またハイブリッドERPは、分野をそれぞれに特定し、オンプレミスERPとクラウドERPを使い分ける手法です。PwC社「Beyond ERP New technology, new options」によると、ハイブリッドERPでの運用は、オンプレミスERPのみの運用に比べ、最大6倍のコスト効果があるとされています。

クラウドファースト

企業情報システムを運用する上で、クラウドサービスを基盤とするという選択が、世界的に最有力となっています。これはERPについても例外ではなく、クラウドERPの普及はあらゆる業種・規模の企業において、今後一層進んでいくものと見られています。

これからはクラウドERP


このようにクラウドERPのメリットは大きく、あらゆる企業が柔軟に取り入れられる点が大きな特徴です。最近では、従来からの会計ソフトの延長線といった感覚で活用できるものも増えているため、新規企業・中小企業では特に普及が加速しています。これからの社会に求められる俊敏な経営に、クラウドERPの導入は必要不可欠と言われています。

参考: