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2019年 年頭の挨拶

皆さん、明けましておめでとうございます。2019年平成最後の年頭の挨拶を申し上げます。


年末から年始にかけて、当社は9連休でしたので、故郷へ帰られた方、国内旅行や海外旅行に行かれて、心身ともにリフレッシュされた方も多かったのではないでしょうか。私は大晦日と元旦は東京の実家で過ごし、2日~5日にかけて3泊4日でタイのバンコクに行ってまいりました。今年のお正月はとても天気が良く、穏やかな空気の中で、さわやかな気分で2019年に臨むことを決意しました。


本当は希望に満ちた2019年の始まりと言いたいところですが、アップルショックともいわれる株価の急落、円の急騰など景気減速予兆ニュースには深い懸念も覚えます。

米中の摩擦やイギリスのEU離脱といった国際情勢が投資意欲に影を落とす可能性も懸念材料となっていることは否めません。


さて、こうした背景の中でグローバル視点でのIT産業はどうなっていくと思いますか。

デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉をご存知だと思います。

DXとは簡単に言うと、「企業が外部エコシステム(お客様、市場)の破壊的変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォームであるクラウド、モビリティ、ビッグデータ、AI、ソーシャル技術を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面でのユーザーエクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」を言います。

まさに世の中は「デジタルイノベーションの拡大」時期あると思います。


日本のIT業界を取り巻く環境は、2020年の東京オリンピック開催、「デジタルイノベーションの拡大」に伴うIT投資の活性化を始めとする新たな需要を背景に、当面は堅調が続くことも考えられます。しかしながら、ご存知の通りIT人材の大幅な不足、先ほど申し上げたアップルショックによるマイナスの経済的影響には企業として十分留意・対応準備をする必要があると認識しております。


また、中長期的視点に立つとき、これまでの当社の持続的成長を牽引してきた受託開発に代表される従来型のビジネスモデルは、コモディティ化が加速し、相対的に社会的ニーズが低下していくことは避けられないという判断のもと、第28期よりPSI-Plusと名付けたクラウド中心のビジネスモデルの変革に取り組んできました。


組織所属の社員の皆さんは一生懸命前向きに仕事に取り組んでこられたと思います。しかしながら正直3年半を経た現在でも、結果として成果を殆ど出すことができていないのに加え、全社業績を大幅に押し下げているのが現状で、これは事業戦略やマーケティングプロセスのストーリーや方向性が定まっていないことが要因の一つとして考えられ、経営として大きな責任を感じ、迅速に組織・人事の編成変更などを含め改善対応を進める所存です。


当社にとって、現状の従来型ビジネスに対応しつつ、新たな取り組みを加速することは決して容易ではありませんが、避けて通ることのできない課題です。


クラウドやIoT、,AI等先端技術を積極的に活用しようというIT潮流、不確実性の高い経営環境の中で、自らの強みを如何に見いだし、世のため、人のために役立てていくかをしっかりと見据え、Pro-SPIREの社会的任務である「新たな情報価値の創造を通じて社会にCustomer Surprise(夢と感動)をもたらします。」というミッションを共有して、期限付きの夢であるビジョン(Try Again!)の達成に向けて臨まなければならないと考えます。


皆さん、どこかピンときていないかもしれませんが、デジタル時代においてテクノロジーは数か月で陳腐化し、ユーザーのニーズは1年から3年ですっかり変わります。だけど、本質的なミッションは100年を超えて生き続けます。なぜならミッションはテクノロジーやニーズではなく、共有の想い・価値観から生まれたものだから。


第31期、今日から下期が始まりますが、私自身経営としての重要な役割をここで再認識しています。


① 未曾有の環境変化に人材を適合させていくために、人材投資を積極化して、社員の皆さんの付加価値創造を高めること

人材の育成を怠れば、組織の付加価値は高まりません。目の前の利益は大変重要ですがそれだけに傾注しないで、社員の皆さんのマインドチェンジを加速させる人材育成投資を積極化してそれを継続していきます。


② イノベーションのための思い切った投資を行う

今日という日は現場の皆さんが作りますが、明日は経営が作るものだと思います。変化を見せるのが経営の仕事であると心得ています。


③ 生産性の向上は経営の責務

現場を変えていけるのはエンジニアやスタッフの社員の皆さん一人一人にかかっていますが、改善の芽を育て、ベストプラクティスとして組織に共有し、定着させていくのは経営陣の責務です。


お話しした通り、経営としての責務は全力で担う覚悟でいますが、社員の皆さんは自主的な学びと経験を通して、ビジネス価値への貢献度を高め、価値に応じた利益を獲得するよう邁進してほしいと心から願っています。


今年は「亥年」です。亥は、相手の気持ちをより良く知る姿を表しているとされます。今年は目標に向かって良い意味で前進していく年にしましょう。


そして、忘れないでほしい。どんな時でも仕事は

「Feel Good ⇒ Good Result!!」


結びになりますが、この2019年が社員の皆さんとご家族にとって、実りの多い幸せな1年となることを心から願いまして年頭の挨拶と致します。


以上


平成31年1月7日

代表取締役社長 長田ゆかり

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