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2020年 年頭の挨拶

皆さん、明けましておめでとうございます。2020年の年頭の挨拶を申し上げます。 

年末から年始にかけて、当社は9連休でしたので、故郷へ帰られた方、旅行に行かれて、心身ともにリフレッシュされた方も多かったのではないでしょうか。私は、実家と自宅でゆったりと、穏やかな9連休を過ごしました。元旦は、非常に冷え込んだ朝を迎えましたが、日中は晴天に恵まれ、すがすがしい一日となりました。おいしいお酒とお節料理をつまみながら、穏やかな空気の中で、さわやかな気分で2020年に臨むことを決意しました。

昨年2019年は平成から令和へと元号が変わり、私達Pro-SPIREのとっても目まぐるしい変化の一年、言い換えると怒涛のような一年であったと思います。

2019年年明け早々、期中での社長交代、IPOの成長エンジンとして掲げていたOdoo事業の撤退、ネオジャパンさんとの親子関係の構築・・・

経営としても本当に「決断、英断」の1年だったと思います。

ただ、社員の皆さんの頑張りで、過去数年停滞していた業績も、ある意味V字回復の兆しが見えてきたことに加え、ネオジャパンさんの子会社になったことで、今後にむけて、両社にとって、有意義なシナジー効果発揮の基盤ができたと考えます。

さて、ここで外部環境に目を向けますと、日本を取り巻く経済環境は、米中貿易協議の部分合意が近いことで、やや和らいだ感がありますが、一方では英国のEU離脱の行方など、先行き不透明な状況が続いております。

また、日韓関係の影響から韓国からの訪日客が急減しています。

その一方、元号が変わって初めての新年を迎えたこの2020年は、二度目となる東京オリンピックの開催が予定され、とても楽しみであると同時に、海外からの訪日客が押し寄せることが予想されています。

こうした背景の中で、今、あらゆる産業において、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に必要不可欠なAIやIoTといった新たなデジタル技術によって事業構造が根本から覆ることが現実のものとなり始めています。

産業の部分集合ともいえる企業は、新たなデジタル技術を活用して企業文化・風土を変え、仕事のやり方・考え方を変え、顧客に新たなサービスや製品を提供することで人々の生活をより良いものにする。これが「デジタルトランスフォーメーション(DX)」です。

しかしながら、多くの企業が単なるデジタル技術の導入による業務改善や新規事業の推進といった「デジタライゼーション」に留まり、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が本質的には、企業文化・企業風土の変革、組織改革、自らの考え方を変革することが目的であることを社内に示せていません。

当社にとっても、現状の従来型ビジネスに対応しつつ、新たな取り組みを加速し、企業文化や風土、自らの考え方を変革することは決して容易ではありませんが、避けて通ることのできない課題です。

クラウドやIoT、AI等先端技術を積極的に活用しようというIT潮流、不確実性の高い経営環境の中で、自らの強みを如何に見いだし、世のため、人のために役立てていくかをしっかりと見据え、Pro-SPIREの社会的任務である「新たな情報価値の創造を通じて社会にCustomer Surprise(夢と感動)をもたらします。」というミッションを共有して、ビジョン(Gather the best brains!)の達成に向けて臨まなければならないと考えます。 

皆さん、どこかピンときていないかもしれませんが、デジタル時代においてテクノロジーは数か月で陳腐化し、ユーザーのニーズは1年から3年ですっかり変わります。だけど、本質的なミッションは100年を超えて生き続けます。なぜならミッションはテクノロジーやニーズではなく、共有の想い・価値観から生まれたものだから。

今回ネオジャパンさんの子会社になることによって、決算期が1月になりました。第33期は2月(来月ですね)から始まります。第33期の基本経営方針は32期を踏襲し、「ネオジャパンさんとのグループシナジー効果発揮の基盤」をつくること。そして、それを具現化することです。

具体的に考えているシナジー効果の詳細は第33期経営ガイドラインで説明しますが、互いの経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)を有意義に活用することで、お客様に“1+1=3以上の価値”を提供する。そしてWin-Winの関係を築き上げることによって、両社ともに、社会における持続的成長と発展を成し遂げていこうという想いを共有しています。

今日という日は現場の皆さんが作りますが、明日は経営が作るものだと思います。変化を見せるのが経営の仕事であると心得ています。

現場を変えていけるのはエンジニアやスタッフの社員の皆さん一人一人にかかっていますが、改善の芽を育て、ベストプラクティスとして組織に共有し、定着させていくのは経営陣の責務です。

お話しした通り、経営としての責務は全力で担う覚悟でいますが、社員の皆さんは自主的な学びと経験を通して、ビジネス価値への貢献度を高め、価値に応じた利益を獲得するよう邁進してほしいと心から願っています。

今年は「子年」です。子年は、増えるという意味合いがあり、草木の生命をはじめとした命が誕生しようとする意味もあります。「繁栄」の年といわれる「子年」の今年は、動きがあり新しいものを作ろうとされる気配も感じられます。干支にあやかり、今年はPro-SPIREの繁栄にむけての新たなステージへの出発点として、そしてネオジャパンさんとWinWin関係を築くことができるシナジー効果創出のために、全社一丸となって一段高いステージへ挑みましょう。

『ONE TEAM』

そして、忘れないでほしい。どんな時でも仕事は

「Feel Good ⇒ Good Result!!」

結びになりますが、この2020年が社員の皆さんとご家族にとって、実りの多い幸せな1年となることを心から願いまして年頭の挨拶と致します。

以上


令和2年1月6日

代表取締役社長 長田ゆかり

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